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手芸・手あみのQ&A

お客様から寄せられるよくあるご質問にお応え致します。

  • 手あみ糸に関するご質問
  • 手芸に関するご質問

手あみ糸に関するご質問

Q1

ロット(ラベルの色番の横に記載のアルファベット)とは・・・

ロットとは糸の色を染めた釜を表す記号のことで、同一釜での染色品、もしくは同時染色と同じくらい色が近似なグループ、を意味します。
コンピューター制御で染料の調合や染色条件を「基準」に合わせても、染色を繰り返すたびに微妙な色差が生じるのが現実で、その為に糸玉を編みつなぎされた時に色の段差が出来る事が往々にしてあります。
それを少しでも避ける為に、同一色のものを識別できるように、この様なロットを付けています。編みつなぎの際には極力同じロットのものをご使用下さい。ただ、後述します様に同じロットでも色差が発生する場合が僅かながらあります。

Q2

同じロットを追加購入して編んだのに色の段差が出来た・・・

退色・変色の防止には相当な配慮をして製造に努めていますが、それでも長時間経つと外部からの影響によって、同一ロットのものでも色差が発生してしまうことがあります。例えば、太陽光や蛍光灯による色褪せ、排気ガスなどによる化学変化、元となる原料の変質などで、これらの外部要因と糸の保管状況により変化の度合いが異なります。また同一釜の染色の場合でも、全体的には均一に染まっている様に見えながら部分的に色差が発生している場合もあります。 新しく購入した糸で編みつなぐ場合は、編み初めに色差が無いか編地を確認して下さい。そして同一ロットで色差が出た場合は弊社までご連絡下さい。誠意を持って対応させていただきます。

Q3

編み足しに同じロットの糸を探したが見つからない・・・

購入に間隔が空くほどよくある事ですので、出来るだけ着分を同時期に購入下さい。
ただ違うロットの場合でも色差の程度は様々ですので、目視ではほとんど分からないものも多数あります。大変恐縮ですが、手元にある糸を持ってお店に行かれ、比較して近いと思われる別のロットのものを購入いただき、少し編みつないで確認いただくのもひとつの方法だと思います。また、極力色は合わせる様に努力していますので、裾のゴム編み部分だけに使用するなどの工夫をいただければ、別ロットでも目立たない場合が多いと思われます。
なお、弊社にて同じロットのものを探す事も出来ますが、そのロットを発売した時から時間が経っている場合は見付からない場合が多いですので、その際はご容赦下さい。

Q4

商品が廃番となり、同じ糸が見つからない・・・

買い置きされていた糸や、店頭処分品の糸をご購入されて編まれた方より良く問合せをいただきます。
廃番になったばかりであれば弊社で探せる場合もありますが、数年以上前の廃番となると弊社でも見つけるのは、残念ながら難しいです。しかしながら、せっかく編まれた作品を諦めるのではなく、例えば衿や裾の部分を他の特徴ある糸でアレンジされるとか、作品の丈や袖を少し短く変更して編み図とは違う自分なりのオリジナル作品をお作りになられてはいかがでしょう?

Q5

商品が廃番となり、ある糸と良く似た毛糸を探したい・・・

編み図があるがそれに使用されている糸が手に入らない場合などによくあるご質問です。
現在発売中の商品の標準使用針号数や標準ゲージ、糸の見た目などからお勧め出来る商品がある場合でも、同じ商品ではありませんので使用針の号数を変えたり、編む時の手加減を調整するなど自分なりの工夫をしていただかないと、お手元の編み図通りの仕上がりにはなりません。つまり初心者の方には難しいと思われますので、お問合せの時にはご注意下さい。なお、お勧め出来る商品が無い場合もありますので、その際はご容赦下さい。

Q6

糸玉から結び目が出てきた・・・

糸の製造工程は商品によって異なりますが、一般的には何台もの機械や工場を渡ってようやく商品になります。それぞれの機械間・工場間を移動する為には、ある程度の大きさに巻き取る必要があり、それを次の機械にかける際に前にかかっている糸に結びつないで送り出す機械構造となっていますので、それが最終製品になった際に結び目が混入する原因となります。またその他に、工程中に糸が切れたり、不良箇所を切ったりしてつなぐ場合もあります。
結び目の発生率は、平均すると数玉ないし十数玉に1箇所ぐらいですので、今まで結び目に出会われなかった方もおられますが、この事はどこの製造現場でも起きている現象となっています。
編んでいる途中で結び目が出て来た時は、一旦結び目を解くか切り離し、通常糸をつなぐ場合と同様の処理をしていただけると綺麗に仕上がります。 なお、偶然が重なって1玉に結び目が集中しているものがありましたら、交換させていただきますので弊社までご連絡下さい。

Q7

毛糸玉から取り出しの糸端がわからず、塊となって引き出してしまう・・・

取り出し口がわかる様に努めていますが、下記の理由から糸端がわかりにくいものがあります。
例外を除いて糸玉は芯管に巻いて作っていきますが、玉巻きの初めはこの芯管上部に糸端を長めに挟み止め、巻き終わったあと芯管を糸玉の下側から引き出すと、巻き始めに挟み止めた糸端が糸玉上部の中央にループとなって残るといった構造に一般的にはなっています。ただ多量の商品を作って行く中で、芯管を引き抜く際に糸端を内部に引き込んでしまい、毛糸玉上部のループが見分けられなくなるものもあります。
玉巻きする芯管は円筒形で、商品によって異なるものの直径5~7cmぐらいありますので、それだけの空洞が玉の中央部にある事になります。後で無理やり押し入れたものでなければ、糸端はその空洞部にございますので、それを引き出して下さい。

Q8

次の糸玉から引き出した時に、糸の撚り(より)が前の分よりゆるくなった・・・

上下反対から引き出されている可能性があります。
通常の巻き方向の糸玉は、ラベルを見て正しく読める向きで上部の中心から糸を引き出すと撚りがかかり、反対に底側中心から糸を引き出すと撚りがゆるむ様になっています。その為にラベルの取り付けは細心の注意をもってしておりますが、もし同方向で引き出してゆるむ様でしたらラベルの付け間違いの可能性がありますので、反対側から引き出して下さい。
なお商品は上部の中心から引き出していただく事を前提に調整して作っております。中には撚りがゆるむ事で糸切れが起きる場合などもありますし、逆に使用時にわざと撚りがゆるむ事を狙って逆巻きの商品を作る事もまれにありますのでご注意下さい。

Q9

糸玉の重さを計ったところ表示より少し軽いが・・・

一般家庭で計量された場合、表示重量と少々の誤差が生じる事があります。
糸の重量はJIS(日本工業規格)において、絶乾状態(完全に水分を飛ばした状態)に素材毎に決められた公定水分率から算出した水分重量を足したものを正量とすると定められています。例えば羊毛の公定水分率は15%もありますので、絶乾状態で100gの羊毛100%の糸は115gが正量となります。これはおおよそ温度20℃・湿度65%における計測時に近似になる様に設定されたものですが、原料の個体差や糸の構造の差は無視されています。手編み糸はその材質や構造上、比較的水分の吸収と排出が激しいので、計測する条件により大きく変動する事になり、一般家庭で計量された重量と公定重量は必ず一致するものではありません。
また商品を作る際にも計量誤差は発生します。この誤差範囲については、計量法に基づく「全国計量行政会議のガイドライン」により下記の様に定められて、この範囲に収まるものは計量誤差として認められています。
5g以上
50g以下
マイナス8%・プラス5g
(40g表示なら36.8g~45gが許容範囲の意味)
50gを越え
100g以下
マイナス4g・プラス10%
(50g表示なら46g~60gが許容範囲の意味)
100gを越え
300g以下
マイナス4%・プラス10%
しかしながら、出来る限りお客様が不利益をお感じになられない様に意識した製造を努めています。ただ微量の差があった場合は、上記の事をご理解いただきご容赦下さい。

Q10

一般的に糸の長さ表示は目安ながら、計るとかなり短いが・・・

ラベルなどに表示の糸長と一般家庭での計量とは差があり、特に置き測りだと大きく違いが出ます。
糸は伸縮しますので、その長さはJIS(日本工業規格)において、初荷重の下で計量したものと定められています。初荷重とは一部例外を除き長さ250mもの糸にかかる重力の事で、実際は番手(=糸の太さ)毎に定められた初荷重値をかけて計測した数値になります。従ってこの初荷重を含めずに測るやり方では表示の長さより短くなってしまい、伸縮性の高い糸ほどその差は大きくなります。
なお、表示しているおおよその糸長は、糸の太さや軽さをご理解いただくのが目的です。同じ玉重量であれば目安の糸長が長いほど細く軽い糸であるという意味で、代替品を探す時などの他の糸との比較用数値として参照下さい。

Q11

記載の標準ゲージの通りに編めない・・・

棒針編みの場合はメリヤスで、カギ針編みの場合は長編みでの編地で、10cm四方内の目数・段数をゲージと言い、指定の使用針で編むと多くの場合そうなるであろうと想定されるゲージを標準ゲージとして商品に記載しています。ただゲージというものは、ひとによってかなり変わる場合が多いですので、あくまでも目安としてご覧下さい。
これは編み図などに掲載のゲージでも同様です。必ず試し編みをして自分のゲージを確認し、使用針の号数などで調整する事が必要です。また10cm四方の目数・段数を調べるといっても、縁は寸法が変わりますので必ず大き目の試し編みをして確認下さい。特にアランなど交差系の模様編みでは標準ゲージと個人のゲージに大きな差が出やすいので、より注意が必要です。

Q12

糸が非常に簡単に切れてしまう・・・

無撚り(ロービング)や単糸撚りで撚り戻りがある糸に良く起きる「素抜け」と言う現象だと思われます。
糸は例外を除き羊毛や綿の様に短い繊維を撚り合わせて作られています。通常、下撚りした2本以上の糸を上撚りする事で撚り戻りを抑えて糸としての強度を保っていますが、その様な構造をしていない無撚りや単糸撚りの糸では糸としての引っ張り強度は大変弱くなります。従ってこれらの糸を編む際には、意識的に少し撚りを掛けながら余り強い力を糸に掛けない様にして編む事が必要です。
またそこまで簡単に切れないにしても、毛糸に多い梳毛糸に比べて紡毛糸(ツイードなど)は強度が弱いなど、糸の紡績方法の違いや素材の違いによっても強度はかなり異なります。その糸の性質に合わせて、前述の様に撚りに注意して力を加減しながら編み上げて下さい。糸の引っ張り強度が弱くても、編み上げられた時には編地としての強度が出ますので、よほどの事がない限り問題はありません。

Q13

糸が油臭い・・・

主に紡毛糸(ツイードなど)に見られる現象です。
糸を紡績する時には、多くの場合工程中に特殊なオイルを糸に付ける事で品質を高めた製造を行ないますが、弊社では仕上げの段階でそのオイルを落とし切っています。ただ、紡毛という紡績方法は特別多量のオイルを長時間使用して製造する方法であるため、通常よりも手間を掛けて薬剤洗浄を繰り返して仕上げをしても、どうしても多少の臭いが残る場合があります。この臭いは時間と共に消えていきますので、微量の臭いの場合はご容赦のほどお願い致します。
ただ、異常に油臭い場合は事故品の可能性があります。その様な事の無い様に注意しておりますが、もしありましたら良品と交換させていただきますので弊社までご連絡下さい。

Q14

編んでいると編み針に色が付いた・・・

黒色などのかなり濃色の糸の場合にまれに起きる事があります。
原料の性質や糸の表情を生かす為の処方などにより、堅牢度(色の定着の度合い)が若干低い商品も一部ありますが、それでも定められた品質基準(弊社では日本化学繊維検査協会の基準に準じています)を下回る事は無い様に作っております。但し、堅牢度試験には耐光・洗濯・汗・摩擦・ドライクリーニング・色泣きなどの種類があり、1級から5級の5段階(5級が最も堅牢度が高い)でそれぞれ評価されますが、摩擦堅牢度だけは基準自体が低目で、中でも湿潤(湿った状態)での基準は2級以上に過ぎません。これは繊維と染料という物質の性格上、どうしても摩擦には弱くなってしまうからです。
編み針には想像以上の摩擦が発生しますし、手編みである事から手から汗や脂などの分泌物が付着する為に、編み針に色が付く事が発生する訳です。ただ、弊社採用の基準はニット製品に比べても劣らぬ基準値ですので、編み針に色が付いたと言っても、出来上がった作品を着用して下の衣服に色が付く様な事はまず起きません。
なおあってはならないながら、編んでいる最中に衣服にまで色が付着するほどひどい場合は製造事故品の可能性がありますので弊社までご連絡下さい。ただその様な場合でも、出来上がった作品を一度クリーニングしてから着用いただけると改善される場合がほとんどですので、お急ぎの場合の為に申し添えさせていただきます。

Q15

スチームでの仕上げだけで縮んだ・・・

今まで毛100%の毛糸を使用されていた方が、アクリル混を使われた時にご連絡があります。
合成繊維の中で、アクリル繊維は最も羊毛に近い風合いを持ちながら、羊毛と違って洗濯しても縮まない優れた特徴を持っています。その為に縮まないというイメージをお持ちの方もおられますが、アクリル繊維は合成繊維の中でも比較的熱に弱い繊維で、少し強めの熱がかかると溶解して縮んでしまいます。その点羊毛は比較的熱に強いので、毛100%と同じつもりでスチームを掛けられてこの様なケースが生じてしまうのです。
アクリル混の場合は、必ずスチームアイロンの設定を低温(90℃)にして、乾いた当て布の上から浮かしてかけて下さい。それもアイロンを常に移動して、一箇所の温度が上り過ぎない様にする注意が必要です。

Q16

最近のアンダリヤは、エコアンダリヤとなっている・・・

従前の「アンダリヤ」商品と比較して、自然感覚の特性を取り入れた材料を新たに使用したことにより「エコアンダリヤ」に変更しています。従前のものに比べると厚みや幅などに、より自然繊維に近い変動があり、風合いや発色性にも微妙な差がありますので、別商品である事を明確にする意味でも商品名を改めて発売しております。
なお参考までに、エコアンダリヤの素材は再生繊維と呼ばれる化学繊維で、原料は石油では無く紙と同じパルプです。だから土に還るエコ素材なのです。

Q17

ハマナカボニーは他のアクリル毛糸に比べて高価と思うが・・・

一言でアクリル100%としていますが、複数の特殊なアクリル原綿をブレンドし、特殊な作り方をしています。
ハマナカボニーは、アクリル毛糸では他に劣らぬ長い歴史と圧倒的な国内生産量の中で培って来た技術を持って、手芸に最適の商品として作り上げております。
具体的には、アクリルの中でもコンジュゲート繊維(性質の違う2種の繊維を貼り合わせたスプリングの様な繊維)やハイバルキー繊維(熱をかける事で大きく縮み伸縮性の出る繊維)などの性質も太さも異なる特殊なアクリル原綿を複数ブレンドし、染色においては糸になってから染めるのではなく、TOP染めと言う原綿の状態で染める方法で、しかも個々の特殊なアクリル原綿毎に別の釜で染めてからブレンドするなど丁寧に仕上げており、その他にも抗菌・防臭の加工等も施しております。
そして原料の製造を含むこれら全てを技術力の高い国内工場にて製造しているため、価格的には多少高価になりますが、手芸用としては風合いも発色も他に類を見ない毛糸だと自負しております。

Q18

他社製アクリル毛糸でタワシを作ったが思ったほどの洗浄力が無い・・・

アクリル毛糸全てに高い洗浄力がある訳ではありません。是非ハマナカボニーでお作り下さい。
ハマナカボニーは、先の回答で述べた特殊で複雑な構造が洗浄にも非常に有効で、洗剤無しでは他に類を見ない高い洗浄力を生み出しています。また抗菌加工を施しているだけでなく、この特殊な構造の為に乾燥がとても早い事が、より一層清潔さを保ちますので安心してお使いいただけます。
ところで、アクリル繊維の製造法には大きく分けて湿式と乾式の二通りがあり、この内洗浄効果が期待出来るのは湿式アクリルの方のみです。これは洗浄効果の元と考えられるミクロライン(アクリル単繊維に刻まれたミクロの溝)が、湿式アクリルのみに出来る特徴だからです。日本国内の原料メーカーは既に湿式アクリルのみに集約されていますが、世界的にはまだまだ乾式アクリルの方が主流です。従って輸入アクリル毛糸や、輸入原料を使って作られたアクリル毛糸をタワシ用に使用される場合は大変注意が必要です。

Q19

合太や並太程度と呼ばれる糸の太さが、編み針では何号針の太さに相当するのか分からない

当社では下記の基準にてご案内しております。
ただし、糸の形状や太さにより表現が異なる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

超極太…棒針15号以上
極太……棒針10~12号程度
太………棒針8~10号程度
並太……棒針5~8号程度
合太……棒針4~5号程度
中細……棒針3号程度
極細……棒針2号程度

Q20

手あみ作品の仕上げ方にコツはありますか?

Q21

手あみ作品を上手に洗濯するには?

手芸に関するご質問

Q1

竹カギ針と金属カギ針と同じ号数で太さが違う・・・

竹カギ針の太さ表示は棒針の表示と同じですが、金属カギ針の表示は国際規格に従っています。 例えば竹カギ針5号が直径3.6mmに対し、金属カギ針5/0号は直径3.0mmと2割も細くなります。
また竹針は全体の竹材自体が指定の太さとなっていますが、金属カギ針は右図の位置の太さで根元はもっと太い場合が多いです(つまり奥の方まで差し込むとゲージが変りますので注意が必要です)。
具体的に個々の直径と対応表は下記の様になります。
竹カギ針 号数     No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.10   7mm
太さ     3.0mm 3.3mm 3.6mm 3.9mm 4.2mm 4.5mm 5.1mm   7.0mm
金属カギ針 号数 2/0 3/0 5/0   6/0 7/0   7.5/0 8/0 10/0  
太さ 2.0mm 2.3mm 3.0mm   3.5mm 4.0mm   4.5mm 5.0mm 6.0mm  

Q2

あみあみネットにクセが付いている・・・

巻いて置いていたりするとクセが付いてしまうので、パック商品に同梱のネット等に見られます。
あみあみネットはポリエチレン製ですが、材質の特徴としてこの様な現象が起きます。暖める事で若干元の形に近づく場合がありますが、ポリエチレンは熱に弱いですので暖め過ぎると変形が起きて逆効果です。ドライヤーの熱気では簡単に変形し、2度と戻らなくなりますので絶対避けて下さい。
ネットは軟質に仕上げていますので、糸を編み付ける事で完成品の形状を維持します。多少クセが付いていても作り方テキスト通りに完成すれば、問題無い仕上がりとなり、その後その形状を維持します。

Q3

組み紐ディスク・プレートで使用出来る糸は・・・

特に規定はありません。広範囲の糸が使用出来ます。
本体外周のスリット(切り込み)に糸を挟み込んで使用しますので、このスリットにかかるものは全て使用出来ます。本体は発泡エチレンという非常に収縮性の高い素材で作っておりますので、このスリットにかかる糸は広範囲に及びます。
ただ極細の弱い糸や極太ファンシーヤーン等は、使用出来ても非常に作りにくい糸だと思います。その様な極端な糸の場合は、お客様の方で実際にお試しいただくしかありません。

Q4

テディベアの作り方に出てくる「ダーツ」の意味が良く判らない・・・

ダーツ(dart)とは洋裁用語で布地を立体的な形にする為のつまみの事です。
つまり作り方記載のダーツ線を縫い合わせる事で、テディベアの顔や身体の丸み等が出来てくるのです。ダーツを縫うとは、大まかにいうと平面上で2又に開いた線を縫い合わせる事ですが、開いた方がダーツ始まりとなってそこから二線がつながるダーツ止まりに向かって縫い合わせる事になります。そのダーツ止まりの手前でカーブを付けるとエクボ(完成した時に表面に出来る凹み)が出にくくなりますが、ファー生地の場合はそこまで気にしなくても良いでしょう。
なお参考までに、ダーツはタック(tuck)に似ているところがありますが、タックはひだが外側から見て残る場合を言います。

Q5

テディベアの型紙を描き写すときは、表面から?裏面から?

型紙を描き写すときは布の裏面に型紙を置いて、チャコペンで型紙の周りをなぞり布に型紙を描き写します。表面に型紙を写してしまうと、縫い合わせるときにしるしが見えなかったり、出来上がったときにしるしが見えてしまうので、かならず裏面から描き写しましょう。

Q6

テディベアをつくるときの縫い代の取り方は(0.5cm指定の場合)?・・・

布に型紙を写したあと、その外回り0.5cmにしるしを描きます。布をカットするときは、0.5cm外周りに描いた線をカットします。縫い合わせるときには型紙を写した内側の線を縫い合わせます。

Q7

「ネオクリーンわたわた」は、高級手芸綿なのに繊維の方向性がなくコロコロした塊を感じる・・・

今までシートタイプの綿をご使用されていた方から良くご指摘を受けます。
ネオクリーンわたわたは、東レ様の抗菌・防臭処理をした高品質ポリエステル綿である「セベリス」を主成分として、縫いぐるみや編みぐるみの中詰め用として最も適したものになるように開発した商品です。
その使用目的の為、特殊な中空(ストロー状)のポリエステル繊維の1本1本がスプリングのような形状になっており、絡まりあって類を見ないかさ高性(少量で大きく膨らむ)を出しております。ただその素材構造上、部分的に繊維同士がきつく絡まるところが出来てしまい、コロコロした感じになるところもあるのですが、総じては他の手芸綿に無い弾力や復元性のある綿になりますので、縫いぐるみ・編みぐるみのデザイナー等のプロを初め多くの方にご支持いただいております。
手芸綿としてシートタイプの綿が市販されていますが、このタイプはパッチワーク等には向いても縫いぐるみ編みぐるみ等の中詰めには膨らみが足らず最適とはいえません。弊社でもパッチワーク等の為にシートタイプも発売しておりますが、手芸用綿とは分けて発売しております。

Q8

手芸用綿でフェルト手芸は出来ないのか・・・

「ニードルわたわた(品番H440-003-310)」のみ出来ます。通常の化繊で作られた手芸綿はフェルト化しません。
羊毛はスケール(Scale)と呼ばれる鱗(うろこ)の様なものにおおわれており、それがある為に毛が互いに強くからまってフェルト化(Felting・日本語では縮絨)します。一般的に手芸綿の素材であるポリエステル繊維を含む化繊にスケールは全く存在しませんので、どれほど時間を掛けてもフェルト化はいたしましません。
この事は弊社の「クリーンわたわた」も同様ですので、フェルト手芸用の綿としては羊毛100%で作りました「ニードルわたわた」をご利用下さい。こちらであれば普通にフェルト化いたします。

Q9

フェルト手芸用の素材を購入したが、思っていたものと違う・・・

弊社が発売しているフェルト手芸用素材には様々なものがあります。
大きく分けても、「フェルト羊毛」と名付けたスライバー(Sliver・日本語では篠と言い繊維を同じ方向に並べたもの)状態のもの、「フェルケット」と名付けたシート状のもの、「ニードルわたわた」と名付けた作品内部専用のものがあります。
また「フェルト羊毛」の中にも繊維の長さや硬さに様々なものがありますので、弊社のホームページやカタログにて特徴をご確認下さい。

Q10

フェルティングニードルが簡単に折れてしまう・・・

フェルティングニードルで羊毛がフェルト化する原理は、針に多数の極小の切れ目を入れる事で、その切れ目に羊毛を引き込み他の羊毛と絡めていく事でフェルト化している訳です。わざわざ切れ目を入れるのですから同じ太さの普通の針に比べると折れやすくなってしまいます。ただ弊社のフェルティングニードルは、何万回と機械で刺しフェルトを作る工業用針と同じものを土台に、特別のメッキを施して強度を相当高めています。メッキをしていない他社製品も多いですが、それらに比べると格段に折れにくいと自負しております。
フェルティングニードル針は、垂直に刺さずに斜めに刺すと曲がる場合があり、少し曲がった状態で強く刺すと折れることがあります。また、受けのマットを通り過ぎて、硬い机等に当たる場合も危険です。
「垂直に刺し、垂直に引き抜く事。」「あまりにも強く差し込まない事。」この2点だけにご注意をはらっていただければ、長くお楽しみいただけると思います。
ただフェルティングニードルは消耗品になりますので、その点はどうかご理解下さい。
また、先端がするどく尖っていますので、くれぐれもお怪我の無い様にご注意をお願い申し上げます。

Q11

アイロン接着したワッペンを綺麗にはがしたい・・・

加熱する事で外れますが、下地の繊維の中に入っている接着剤は綺麗に取れません。
弊社のアイロン接着ワッペンは、洗濯にも耐え得る様に強力なホットメルト接着剤を裏面に付着しています。熱をかけると固形の接着剤が溶けて繊維の中に染み込み、それが冷えて固形化して接着すると言った構造になりますので、加熱すると接着剤は再度溶けてワッペンは外れますが、繊維の中まで染み込んだ接着剤を除去する事は困難です。つまりワッペンを別ものに張り替える場合にはこの方法が有効ですが、ワッペンを接着する前の状態には戻りませんので、アイロン接着はその事をご理解の上でご使用下さい。
なお加熱し過ぎると生地を傷めますので、再加熱時にはアイロンの温度や当て布の有無などの注意が必要です。